枝を踏む、草木が揺れる、光をさえぎる、しがみつく、振り向く、雪に足を取られる、優れた作り手が現象を捉えるだけで傑作は生まれる、ということを改めて見せつけられまんまと感動した。森岡龍を媒介にそれぞれの…
>>続きを読む三宅唱監督の時代劇とあって、満員立ち見の大盛況の初日だった。
時代劇を観て感動するのは、「人間の営みはいつの世も変わらない」ことを登場人物の居住まいの中に見るからだ。
「密使」「番人」。
それぞれ…
ファーストシーンから徹底的に音響と整音への執念を感じさせられた。
乾いた葉を踏みしめる足、破れる布、ぱちぱちと弾けて火を焚く薪、起きたときに気づく雨だれか朝露、歩き続ける息づかい、雪に転ぶ身体。
最…
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