【過去に観た映画】2019.2.9
豪雪の雪国で、少年が忽然と消えた。
30年前の事件を追うルポライターを井浦新。
被害者の兄を永瀬正敏、
加害者の娘を菜葉菜奈。
三人が交錯していくが、真実にはなかなかたどりつけない。
美しい映像の中、現実と過去も交錯する。
記憶を封印することでしか生きられない人もいれば、明確にしないと進めない者もいる。
人生は記憶の積み重ねだが、
なんと曖昧で不確かなものか、
突き付けられる。
知りたい欲求を叶えてはくれず、観るものに委ねる部分もあり、観る人各々の解釈があるだろう。
重く、深い話であった。
佐藤浩市が、ゲスなジジイをいやらしく演じていて、濡れ場がまたエロいっ。
見終わり、パンフを読む時、紙でスッと指が切れ、赤い血がにじむ。