【過去に観た映画】2014.5.5
50年前に生き別れた息子を捜す旅にでる母フィロミナ。
一緒に旅をする元ジャーナリスト。
実話を元にした話だけに、心に響く物語になっていた。
快楽は罪だとされる修道院。
若いフィロミナが、息子と引き裂かれるシーンは、涙がとまらない。
それから50年の時を経て息子を捜しに米国へ旅する。
少しミステリ要素もあり、現在と過去が交錯しながら真実が見え、真相にたどりつく。
絶望だと思えた結末が、希望に変わり行くラスト近くは、止めどなく、涙が落ちる。
人は罪深いものだが、人は人を赦すこともできる。
神は、セックスの快楽を与えるのに、それを罪だと、とりあげるというような台詞があったが、快楽の中で宿る命だって、尊いもの。
仕打ちを受けても、人を憎まず、恨まず、ユーモアとロマンを抱え、心に素直なフィロミナを演じるジュディ・デンチのキュートなこと。
こんな風に年を重ねていけたら、いいな。
息子モノは涙腺ゆるむね。
しかし、修道院モノといえば、どうも「聖獣学園」を思い出し、エロい妄想が、膨らんでしまう。
この映画では、そんなエロいのはもちろん無いけどね。