ユカリーヌ

ナチュラルウーマンのユカリーヌのレビュー・感想・評価

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)
3.6
【過去に観た映画】2018.3.19

トランスジェンダーの人が、
最愛の人を亡くし、差別や偏見に晒される。
そこから、立ち向っていくお話。

主役を演じたダニエラ・ヴェガはトランスジェンダーである女優。
彼女なくては成り立たぬような映画。

凛とした強さを持つ彼女の生きざまを見ているかのよう。
両性具有のミステリアスな魅力が全面にあふれる。

心ない言葉や行動による彼女への攻撃には心が痛むが、跳ね返す彼女のまっすぐな
愛の形には心打たれる。

解釈が別れる箇所があるが、後でパンフを読むと、監督は「無」を入れたとあった。
無という、描かないストーリーだと。

彼女の歌う歌が魂の底に響く。

自分が自分らしくいられる人との別れはどれほど辛いか。

でも、そんな最愛の人と出逢えたことはとても幸せなことだと思う。
強さをもらい、自分らしく生きていけるのだろう。

パンフ表紙は逆境に立ち向かう彼女を象徴する向かい風に進むシーン。
ユカリーヌ

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