はる

マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)のはるのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

尊大で横暴な芸術家、ハロルドとそれをとりまく彼の3人の子供たち(異母兄弟)の人間模様を描いた作品。
コミカルに描かれてこそいるものの、今どきの言い方なら「毒親」を持った子供たちの感情の描き方はリアルで、なかなか壮絶な映画だと感じた。特に父、ハロルドの「最低だが憎みきれない父親」としての描き方は秀逸だ。だかしかし、そのコミカルさ故、辛くなりすぎずスッキリと見切れた。
また後味は良いが、纏めきらないラストも好感を持った。ハロルドは相変わらず性格が悪いが、兄弟たちが鬱屈とした感情を吐き出し、良い人生に向かって前向きに進んでいそうで安心した。天真爛漫なダニーの娘はそのままアーティスト性を開花し幸せに育って欲しい。
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