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アネットのmmmのネタバレレビュー・内容・結末

アネット(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

あらすじに「ミステリアスで非凡な才能をもったアネットが生まれたことで、彼らの人生は狂い始める」とあるが、アネットがその才能を発揮する前から軋んでやしないか?

陰鬱なコメディアン・ヘンリーのネタの中でヒロインであるはずのアンは時にくすぐり殺され、またある時は嵐の大海原に放り出され、ははあオペラで何度も死ぬことの揶揄なのかな〜と呑気に眺めてたら本当に死んでしまった。そこからのストーリーは幻想と胸糞が随所に散りばめてあり、さすがレオス・カラックスというか何というか…サイモン・ヘルバークの存在感が、涙と憂いを湛えた目がとても良くて最後まで観られた。

妻殺し以前にヘンリーの人格がいけ好かなくてうっかりアダム・ドライバーごと嫌いになるところだったが、エンドロール後に流れる最後の曲で、足元が悪いのか「お気をつけて」と歌いながら自分がよろめく姿にほっこりして思い改める。あぶないあぶない。
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