いわやん

日本脱出のいわやんのレビュー・感想・評価

日本脱出(1964年製作の映画)
3.9
田舎から出てきたバンドのボーヤの竜夫は、米国に憧れる。
先輩のタカシの無理強いに付き合わされて、タカシの「女」であるヤスエの手引きにより、郷田と4人でソープランド(トルコ風呂)の金庫破りを。
成功したかと思ったが、警官を殺害してしまい、仲間内の波長が狂う。
ヤスエを殺害しようとする郷田を、はずみで射った竜夫はヤスエを連れて逃亡に入る・・。

時代の設定が、1964年の東京オリンピックの開催直前で、聖火リレーを絡ませたり、当時の米軍、朝鮮半島事情を折り込ませたり、時代背景が面白かったです。

主役の竜夫こと鈴木やすしさんは、司会者のイメージが強かったのですけど。
この作品では、ツキに見離されて段々と泥沼に落ちていく様が良くて、ラストのクレーンでの宙吊り状態で、一人歌うシーンは、なかなか良かったです。
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