広島カップ

エジソンズ・ゲームの広島カップのネタバレレビュー・内容・結末

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

「電流戦争」(The current War)
その戦争に参戦した兵隊は銃ではなくライトセーバー様の剣を持ち、相手を斬るのではなく通電させビリビリとシビレされて倒すという近未来の戦争。(ウソ)

1880年代後半に米国で本当に「電流戦争」という戦争があったというのは知りませんでした。
どことどこの戦争かというと、かたや子供でも知っている天才発明家トーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)。こなた普通は大きくなってからその名前を聞くジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)とニコラス・テスラ(ニコラス・ホルト)の連合軍。
米国の送電システム開発の黎明期、送電方式を直流(エジソン側)にするか?あるいは交流(ウエ+テス側)で行くか?両者の間で争った"戦争"です。
日本でいうとカセットテープの録画方式をVHSかベータかで覇権を争った"戦争"に似ている(?)。
本作はその戦争の一部始終とそれに関わった人々を描いています。

私はエジソンという人物については子供の頃に読んだ偉人伝程度の知識しかないのですが、それとはまた違った大人の汚いエジソンが観れて新鮮でした。発明家というよりも普通に欲望もある生活する人間という視点で描かれています。
カンバーバッチは太らせるとエジソンに顔が似ている気がして敵役でした。

史実に示す通り電流戦争に負けたエジソンはその後キネトグラフ、キネトスコープの特許を得て映画を作って私達の生活に潤いを与えてくれています。
本作のラストで雄大に水を落とすナイアガラの滝を映している映画をエジソンが観ている所で終わるというのが、コレは史実ではなく映画的演出なのでしょうけれどヒネリが効いています。

※戦争に勝ったウエ+テス側はナイアガラの滝に発電所を作って電力を供給した。
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