ゾロ

紅い襷 La Chronique de TOMIOKA 富岡製糸場物語のゾロのレビュー・感想・評価

3.5
先月、富岡製糸場に行ったので
知見を深める為、関連作品を鑑賞

長野松代出身の横田英さんの手記を元に
工女の視点から明治6年の時代や社会
富岡製糸場での生活や奮闘が描かれていました

近代化の為に尽力した偉人達も出てきます
尾高惇忠と娘の勇、渋沢栄一、
フランス人の生糸職人 ポール・ブリュナ
勿論、工女達やお雇い外国人の方々も

富岡での立地や政策上の意図、目的、理想
彼等の理念や人物紹介に生糸の精製過程等
富岡製糸場で学んだ事の復習をした感じだった

工女という現場目線で問題提起された為
現代との比較が容易に出来て
明治初期の差別意識や体制の問題点が
浮き彫りになるし、認識しやすい

日本の平等な社会、世界における日本
労働時間や福祉の基準に加え教育、技術力でも
欧米列強の帝国と渡り合える強く新しい日本は
ここらか始まったんだよなーと感じれた

徐々に変化していくものだと腹落ちする
新政府になったばかりの山口(長州)への
忖度や上流意識も時代を反映してて良かった

英が故郷に戻る時の台詞が結構好き
 故郷を離れ、気づく事は
 故郷が一番だという事
ゾロ

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