ししまる

ハリソン・フォード 逃亡者のししまるのレビュー・感想・評価

3.9
医師キンブルは妻を殺害したとして逮捕、裁判で死刑判決を受ける。護送中、他の囚人が逃走を企てたトラブルの隙に逃走。連邦保安官補ジェラードの追跡を受けながら真犯人を探す。
再鑑賞。「推定無罪」とは異なり、ハリソン・フォード演じる主人公があっさり死刑判決を受け、執念の真犯人探しをする話。90年代らしく大味で、途中で真犯人匂がプンプンする人物が出てくるけど、スピーディーな展開で面白い。連邦保安局の面々の言動が軽妙なのでシリアス一辺倒なわけじゃない。にしてもシカゴ市警無能すぎで、連邦保安局も真実に気付くの遅すぎ。ジュリアン・ムーアは意外とちょい役だった。
✅メモ
原題は「The Fugitive」。1960年代のテレビドラマシリーズ「逃亡者」をベースとしている。製作費4400万ドルに対し世界興行収入3億6890万ドル。
テレビドラマ版とは異なり、ジェラードの所属が警察から連邦保安局に変更されている。キンブルのように州法の殺人罪で死刑判決を受け、移送中の囚人が逃走したとしても、連邦保安局に捜査権はない。ただキンブルは州をまたいで逃亡しており、州外に接続した鉄道の事故は連邦の管轄下にあることから、一応理屈付けはできるとの指摘もある。
第66回アカデミー賞で作品賞を含む7部門にノミネートされ、トミー・リー・ジョーンズが助演男優賞受賞。スピンオフの続編として「追跡者」が製作された。
ベースとなったテレビドラマは2020年、テレビ朝日開局60周年記念ドラマとしてもリメイクされた。
ししまる

ししまる