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標的の島 風かたかのharunomaのレビュー・感想・評価

標的の島 風かたか(2017年製作の映画)
4.5
叙情歌、八重山の悲歌「とぅばらーま」 、エイサーから歌と踊りと共にある
国内植民地とはまさに。

冒頭テレビ的画面(監督のナレーションの声がテレビ然)と思ったが、全編見れば、撤回する。
石垣への陸自配備計画 住民投票できる地位を認めず 那覇地裁判決
敵は、名も顔もない機動隊の若い衆しか表象されない、あとは右翼宮古島前市長下地やら市役所職員、行政の末端。

座り込みに意味はあるのかという問いに
戦争に反対した私という一人の存在が歴史に残る、と。大地、海、風、木々、風景、記憶、家族、愛、代々、子どもたちのために島を残すために闘う。
わざわざ警視庁やら他県警から来る機動隊の若い衆と無益な対峙をしなければならないこの構図がどうもやりきれない。警察は行政の業務を行うだけだ、言葉も意見も思想もない人間社会のクズ。
島民の凛とした生活に根ざした力強さに感服する。
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