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散歩する侵略者の42のレビュー・感想・評価

散歩する侵略者(2017年製作の映画)
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上手く言えないけど、めちゃめちゃ好きな作品。
映画館には二回観に行ってて、今日、三回目を観た。久しぶりだった。評価がそこまで高くないのも理解できるけど、私はめちゃめちゃ好き。

ほかの二人に比べて、松田龍平の宇宙人が全然違和感無くて、「恐ろしいな、不気味だな」っていうより、一つ一つの言動が可笑しくて笑ってしまう。かわいいというか、なんだろう、松田龍平だな〜と。役がぴったりすぎて、観ていて嬉しくなる。教会で「愛はあなたの中にあります」って言われたとき、「ありませんよ」って言ってたのおもしろかったな〜愛がなかったのなら、鳴海への態度はなんなんだろう。加瀬真治が奪った、もしくは元々あった"夫婦"という概念の中に、既に愛は含まれていたんだと思う。
鳴海に対する、ふとした言動がずるかった。
最近、映画やドラマで、人が走ってるところを見るの好きだな〜と気づいた。松田龍平が走ってるところ見るの、めちゃめちゃ好き。松田龍平が走ってるところを見ると嬉しくなる。

グイグイ引っ張っていく長澤まさみ(鳴海)がいい。「やんなっちゃうなあ!」って言うシーン大好き。笹野さんの「ですよ〜」とか「ですか〜?」とか不自然な語尾が不気味だった。怖い。少しおかしなハセヒロ。 チャオ東がいた。あれは絶対に、ハセヒロの中にいるチャオ東が出てきていた。狂ってたな。宇宙人たちの中でも凶暴だった恒松祐里もいい。

全部は書ききれないけど、「この作品好きだな〜」と思う。初めて黒沢清監督の作品を観たのも、この作品だった。三回目を観るまで、二回観た自分をあまり信用していなかったというか、少し不安だったけど、相変わらず好きだったから嬉しかった。
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