よく考えてみるとチャウ・シンチーの映画ってコンプラ違反が多いなんじゃないかい。
「少林サッカー」は女性蔑視だし、「新喜劇王」はルッキズム。そして今作は「動物虐待」に「少年虐待」。
うーん、コントが昔のままなんでどうしてもそこはどうなのって思ってしまう時もあります。まあ昔の映画はそれでいいんだけどこれって2008年の映画でしょ。まあ過渡期か、仕方ないか……とモヤモヤ。
ただ、そこを抜きにして考えてもこれはあまりに「笑い」が少ない気がする。ミラクル7号の技が夢オチなのもどうかしらん。魔法の靴や魔法のメガネ、ミラクル7号のカンフーなど面白かったのに「なんだ夢か」で終わっちゃうじゃん。それはいいのかなぁ。
ただ巨大な男子と巨大な女子が喧嘩するシーンはとっても良かった。相変わらずのCG使いまくりだけどチャウ・シンチー映画なら赦しちゃうぜって思ってます。
最後はいい話。あ、そこでいい話?いやこれもチャウ・シンチーの映画だから仕方ないんだけど今回はそれほど乗れませんでした。なんでだろ、悲しい話だからかな。「新喜劇王」や「食神」のようなバカ素敵ラストのが彼の作品には合っています。
関係ないけど、チャウ・シンチー映画は食事シーンがとにかく汚いよね。今回もそうで、どう見てもまずそうでまずそうであんなの食えないって思ってしまう。ゴキブリを手でつぶしたら僕は1週間はトラウマです。