mikoyan358

運命の門のmikoyan358のレビュー・感想・評価

運命の門(2014年製作の映画)
3.0
カンボジアのクメール・ルージュをテーマにした映画といえば「キリング・フィールド」くらいしか知らず、この信じがたい虚構のような実話の物語を機に知識がまた補完された。自分たち以外の人を人とも思わないその連中に対する嫌悪感と、終盤のセリフに象徴されるように「そんな彼らに命をつながれた」という相反する感情が渦巻く展開、そしてその答え合わせが一気に行なわれる終盤まで息の詰まる時間が続いた。自分が生まれた頃の某活動家集団にもあったようないびつな支配構造、そしてそれを支配していた「人間」の姿があらわになる過程は、地味ながら非常に見応えあり。
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