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シスター 夏のわかれ道のmikoyan358のレビュー・感想・評価

シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)
3.5
突然今まで知らなかった弟を預かる事になった...という図式からだいたい展開は読めて、大きなルートの狂いなく目的地に着陸する系のお話だが、それでもそこに至る過程での主人公の心情の描き方、周囲との葛藤などが丹念に描かれており、観終わってみればすっかりこのきょうだいに寄り添っている自分に気づく。何よりも、自らの夢との狭間で揺れ動きながら徐々に弟への想いが芽生えてくるアン(全盛時の荻野目洋子のよう!)、気ままに振る舞っているように見えて彼なりに深く苦しんでいたズーハン、この若い2人の演技が秀逸でリアリティが極めて高く、必要以上に心配したりホッとしたりする完全なる保護者目線になってしまった(笑)。
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