このレビューはネタバレを含みます
「この世には善と悪しかなく、その中間は存在しない」
というポアロの中の常識が覆されてしまった結末。
とはいえこういった復讐や悲しい理由の殺人なんていくらでもありそうだけど、と思ってしまうのは現代を生きているからだろうか。
いちばん盛り上がるはずの推理発表の時、眠り薬があるならポアロにも飲ませたら良くない？とか、あんなにゾロゾロと大人数で部屋に入っていったらさすがに気付かれちゃうのでは…とツッコミながら観てしまった。刺してるシーンもなんだか滑稽に見えてしまって...ごめん...悲しいシーンなのにな...
そういう部分もあって、人物的背景が1つに繋がっていく様は面白いのだけれど、映像よりも小説で一文一文じっくりと情景を想像しながら読み進めていくほうが最大限に楽しめたような気がした。
有名作だけに、期待の方が大きかったなぁ...！
