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安城家の舞踏會の作品紹介

安城家の舞踏會のあらすじ

巨匠・吉村が戦後、ある舞踏会で見た光景を基にして創った物語。バタ臭くキザな演出にご注目! 登場人物が階段上で大見得を切ったり、砂浜にハイヒールを脱ぎ捨て駆けて行ったり。床を滑るピストル!? まるでハリウッド映画を観た気分!

安城家の舞踏會の監督

安城家の舞踏會の出演者

原題
製作年
1947年
製作国
日本
上映時間
89分
ジャンル
ドラマ

『安城家の舞踏會』に投稿された感想・評価

まこと

まことの感想・評価

3.9
厳かな雰囲気は最初だけ


次第にそれぞれの思惑が蔓延し始め、そしてそれが表面化していつのまにやら愛憎渦巻く舞踏會に


それでも深淵な雰囲気は最後にまた戻ってくる、なんなら数倍になって戻ってくる


ご紹介していただいた古い日本映画ですが、これは掛け値無しで良かったと言える一本でした


原節子の凜とした姿と振る舞いが光る
前回レビューの「自転車泥棒」はイタリアの失業したダメお父さんが主人公だったが、今回はお国も階級も違う、日本の元華族のダメお父さんが登場する映画をチョイス。

華族制度が廃止され、豪華な屋敷も人手に渡ってしまい、名実共に没落してしまったある伯爵家の一夜を描いた「安城家の舞踏会」。

監督は松竹映画のエースで“女性映画の巨匠”と言われた吉村公三郎。脚本は本作でシナリオライターとして確固たる地位を築いた新藤兼人。

江戸時代から続く大名華族で、伯爵の位を持っていた安城家。だから当主の呼ばれ方も“ご主人様”ではなくて“殿様”。

滝沢修扮する父を筆頭に、出戻りの長女を逢初夢子、放蕩息子の長男を森雅之、そして末っ子ながら一番家のことを気にかけている次女を原節子が演じている。

原は屋敷の元運転手で今や運送会社を立ち上げて財をなした神田隆に屋敷を買い取ってもらおうとするが、滝沢はプライドからか首を縦に振ろうとしない。

かつての栄華が忘れられないのでしょう、滝沢は屋敷が人手に渡る前にもう一度舞踏会を開くことを決めるが……。

ストーリーが屋敷の敷地内だけで展開するいわば密室劇の構成になっている。

オリジナル脚本だが戯曲「桜の園」をベースにしているせいかもしれないが、雰囲気は日本映画というより戦前のヨーロッパ映画を彷彿させる。

父親は元使用人に頭を下げて屋敷の買い取りを申し出るくらいなら、債権者にお願いして屋敷の差し押さえを諦めてもらおうと考えている。

どっちが現実的な案なのかは普通に考えればわかりそうなものなのに、父親にはそれがわからない。

窮地に立たされると正しい判断ができなくなる父親の姿って「自転車泥棒」もそうだったように和洋共通のことなのかも。

見所は原節子のタックルシーンで、この時のカメラワークがこれまた見事。タックルはアメフトだけの専売特許ではないのだ( ̄▽ ̄)

それにしても森雅之のあのやばさを感じる色気はどこから生まれるんだろう。
ピアノ演奏シーンの曲と指のあってなさ加減はちょっと笑っちゃうけど、まさに魔性という言葉がぴったり。

■映画 DATA==========================
監督:吉村公三郎
脚本:新藤兼人
製作:小倉武志
音楽:木下忠司
撮影:生方敏夫
公開:1947年9月27日(日)
Amazon Prime鑑賞
”終わりではなく、これから始まるのよ!"〜安城敦子(原節子)

この年のキネマ旬報ベスト1作品。

戦後間もない、旧華族(貴族)一家の没落を描いた。
人間描写が秀逸、ハリウッド映画を思わせる描写なども楽しめる名作‼️
原節子の気品あるダンスも堪能‼️
今まで観た原節子作品では、1番好きかも⁈

第21回キネマ旬報ベスト・テン 第1位
第2回毎日映画コンクール 男優演技賞(森雅之)

1947年日本作品(松竹)モノクロ
監督・原作 吉村公三郎
脚本 新藤兼人
音楽 木下忠司
撮影 生方敏夫
出演者 原節子 滝沢修 森雅之 神田隆 清水将夫 逢初夢子(あいぞめゆめこ) 津島恵子 殿山泰司

(あらすじ 週刊ザ・ムービー1947年より抜粋)
戦争が終わって、かつての名門華族の安城家も財産を失い、最後に残った屋敷も既に抵当に入っていた。当主の忠彦(滝沢)も長男の正彦(森)も為すすべがなく、自暴自棄になっていたが、1人末娘の敦子(原)だけが、真剣に生きることを考えていた。敦子は、遠山(神田)という男に屋敷を買い取ってもらおうとするが、忠彦はかつて屋敷の運転手だった遠山に金を出してもらうことなど、プライドが許さなかった。
敦子は、想い出を辿るため、また華族としての誇りを取り戻すために、屋敷で最後の舞踏会を開くことを提案する。
舞踏会の当日、多くの人が集まり、その中には闇商売で儲けている新川(清水)もいた。
忠彦は、屋敷の抵当権を持つ新川に返済の猶予を頼み込むが、新川は聞き入れず、屋敷を貰い受けると冷たく言い放つ……。

チェーホフの戯曲『桜の園』を下地とした新藤兼人のオリジナル脚本を吉村公三郎が映画化した作品。
終戦直後の変革の波に呑まれるかのように没落した名門華族・安城家の人々の姿を描いている。
(Wikipediaより)

終戦後、華族制度が廃止され多くの華族が没落していったが、これはその没落華族を扱った作品。

これは面白かった‼️
安城家の面々や、屋敷の抵当権を持つ闇商人とその娘、安城家の元運転手で運送業で財を成した男、舞踏会の出席者、使用人たち。
それぞれの人物描写が秀逸!

監督の吉村公三郎の作品は初見だが、この時代にハリウッド映画に影響を受けたと感じる描写があるのが驚き‼️

そして、推しの原節子の演技が素晴らしい‼️
原節子の雰囲気が旧華族という役柄にはまっている。
没落した安城家の中で、現実を見つめて奮闘する敦子は戦後の新しい時代を受け入れて前向きに生きようとする姿は観客にも希望を与えただろう。

音楽が効果的‼️
音楽は木下忠司。
兄は映画監督の木下恵介。兄が監督した映画の音楽を数多く手掛けた。
多くの名作の音楽を手がけた。
オープニングで流れる曲が、その後の舞踏会や終盤の父娘のダンスにも流れ、余韻が残る。

印象のシーン
・終盤の敦子と父・忠彦とのダンスシーン。足下を映すカット、軽やかなステップは、ヨーロッパ仕込み⁇

・札束を抱える敦子。

・敦子の姉、出戻りの昭子(逢初夢子)に想いを寄せる元運転手の遠山(森)に抱く蔑み。遠山が近寄る時の昭子の表情の変化。

・泥酔した遠山が家宝(⁇)の甲冑を倒して出て行くのを追う昭子が甲冑を踏みつけ、砂丘を転げ落ちて追いかけるシーン。後に靴とネックレス。
華族の身分の決別を暗示する。

・小物と音楽が効果的に使われる。
置時計、懐中時計、グラス、額縁、絵画、拳銃の空き箱、拳銃、タバコ、甲冑、札束、脱げた靴、落ちたネックレス、鏡、ワインの空き瓶、レコードプレイヤーなど。

・床を滑る拳銃、ボウリングのピンの様に倒れる酒瓶。


リマスター版ではないので、映像は、少し古さを感じるが音声は聞き取りやすかった。
デジタルリマスター版があればまた観たい名作‼️



忘備録(キャスト、役名、ネタバレあり)
【ランキング】
1989年:「大アンケートによる日本映画ベスト150」(文藝春秋発表)第34位

1995年:「日本映画 オールタイム・ベストテン」(キネマ旬報発表)第77位

1999年:「オールタイム・ベスト100 日本映画編」(キネマ旬報発表)第49位

2009年:「オールタイム・ベスト映画遺産200 日本映画篇」(キネマ旬報発表)第36位

【キャスト】(Wikipediaより)
・安城敦子:
……原節子(東宝)
安城家次女。家の没落に現実的に対応しようとする。忠彦の良き理解者。最初舞踏会の開催に反対であった。

・安城昭子:
……逢初夢子
安城家長女。出戻り。気位が高く、想いを寄せる身分違いの遠山庫吉を心の中では蔑んでいる。
心の移り変わりの演技が素晴らしい。ハンカチを噛むシーン!

・安城忠彦:
……滝沢修(民衆芸術劇場)
安城家当主にして伯爵(大名華族)。時代の流れに対応できず、かつての優雅な生活への夢を捨てられない。
品のある雰囲気がイイ!

・安城正彦:
……森雅之(民衆芸術劇場)
安城家長男。放蕩息子。新川を憎むあまりに、正彦を慕う娘の曜子の貞操を奪うことで復讐をしようとする。
鬱屈した演技。

・新川龍三郎:
……清水将夫(民衆芸術劇場)
闇商売会社の社長。嘗ては安城家の権威を利用して大いに儲けたが、現在では借金のかたに安城家の屋敷を手に入れようとする。

チュートリアルの徳井に見えて笑ってしまう⁈

・遠山庫吉:
……神田隆
安城家の元運転手で現在は運送会社社長。敦子の依頼により安城家を買い取ることにするが、華族としてのプライドが高い忠彦や昭子から成り上がり者と蔑まれている。若いころより昭子への一方的な恋心を抱き続けている。
イケメン!

・菊:
……空あけみ
安城家小間使。恋仲の正彦に捨てられ、正彦に殺意を抱くものの、彼を捨てきれない。
情念が伝わる。

・千代:
……村田知英子
忠彦の妾の芸者。安城家が没落するのを知りながら忠彦の妻となる。屋敷を手放し行き場のなくなる忠彦を家に迎え入れようとする。
出番は少ないながら、印象に残る。

・吉田:
……殿山泰司
安城家の忠実な家令。忠彦の幼い頃から屋敷で働いている。忠彦を殿と呼んでいる。
終盤の父娘のダンスシーンを見ながら足でテンポを取る。最後には寝る⁇

・新川曜子:
……津島恵子
新川の娘。正彦の許嫁。
正彦への平手打ち5発‼️‼️
本作がデビュー作。初々しい‼️

・春小路正子:
……岡村文子
忠彦の姉。華やかだった安城家を懐かしむ。
最近見たことある女優さん⁈
『青い山脈』(1949)の理事会に出ていた保護者役、おしゃべりなおばさん⁈

・由利武彦:
……日守新一
忠彦の弟。忠彦の代わりに借金の件で新川と交渉する。

・老女・松:
……高松栄子

・舞踏会の招待客:
奈良真養、紅沢葉子、西村青児、縣秀介、文谷千代子、水上令子、泉時彦、加藤清一、遠山文雄、谷よしの

・特別出演:
映画舞踏協会、民衆芸術劇場研究生

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