図書館でDVDを借りた。
選んだ決め手は、パルムドール!
タイ映画初の受賞!
タイトルとタイ映画のイメージ(狭い僕の)で、土着、素朴、地域愛、ほのぼの
みたいな勝手な空想が、、
映画の進行とともに、どんどん乖離していく。
途中、「僕は何を観ているんだろう?」と自問していた。
腎臓病を患い、透析をしているブンミおじさんに死期が迫っている。
妹と甥っ子との夕食の場に、亡き妻が現れる。
そして、行方不明になっていた長男も、意外な姿でブンミの前に出てくるのだった。
大切な亡き人が蘇るお話は、古今東西たくさんあるが、この映画は私たちが見慣れたものと少しテイストが違って感じた。
妻や外見が変わって登場した長男を、出てきた一瞬だけ驚いたが、ブンミも他の人たちもすんなり受け止めている感じがした。
あまりにもその対応が自然なので、
「死んでた人?」と思っちゃう。
境界線かないと言えば、
冒頭の水牛、そして、息子の生まれ変わりのあの生き物、
動物と人間の境が曖昧なのも、本作の特徴かもしれない。
ちょっとググってみると、本作の監督
アピチャッポン・ウィーラセタクンさんは、かなりの文化人らしい。
この映画も含めて、多くの映画賞を獲得しているばかりでなく、写真家、美術家、大学教授としても活躍しているとのこと。
突然挿入される静止画の意味、
ブンミが語る「共産主義者を殺した」というタイの歴史など、調べたい、確認したいこともたくさんあるけど、、、
二度見る気には、なかなかなれないかもしれないな、😅