2022年のアカデミー短編ドキュメンタリー賞ノミネート作。
こーゆー劇場でなかなか観られなく作品を配信してくれるのはとてもありがたいし、意義深い。
僅か22分の短い記録であるが、描き出す現実は現在の残酷な世界の一片を表しています。
フィルムは22分で終わりますが、写し出される彼の悲劇はおそらく一生涯続くでしょう。果てしなく、、
アフガニスタンの難民キャンプに住む青年は、妻や自分のために、安定した仕事を求めているが、簡単な作業やケシの実栽培しか仕事はない。
真面目な彼は、国防軍に入隊を希望するのだが、学校に行っていないのでそれもままならない。
まさに貧困のスパイラル、袋小路とはこんな状況を指すのだろう。
派手な演出は一切ないが、行き着く先が塞がれていく青年の姿が強烈に虚しい。
アフガニスタンの空に浮かぶ監視用気球が何と不気味で、非人間的なことか、、
こうやって感想を言葉にすること自体も
空虚な気がしてきます。
ネトフリでドキュメンタリーをまた探して観ていきたいです。
尚、この長さでは最高点に近いスコアとしてつけました。