『ゴッズ・クリーチャー』のアンナ・ローズ・ホルマー監督の長編デビュー作。
地元のコミュニティセンター(リクリエーションセンター)で、兄と一緒にボクシングジムでトレーニングしたり雑用したりしている11歳の少女トニが主人公。
この施設で練習しているLionessesという女子ダンスチームに興味を引かれて、歳上のお姉さんたちの仲間に入り、同じ年頃の2人と仲間になりつつ下手ながら練習を重ねていくんですが、不穏なサウンドデザインと絶妙なカメラワーク、そしてトニ役のロイヤリティ・ハイタワー(Royalty Hightower)という名前も引かれるジャケ写の彼女の存在感。
実在する「The Q-Kidz Dance Team」で発見した逸材とのことですが、肝が座ってるというか、声も低めで、なんとも魅力的。
そして、チームのリーダーの一人レッグスという女性が練習中に突然倒れ、発作のような状態を起こし、同じように次々とメンバーが・・・
という不穏な展開へ。
監督は撮影を学んだ方のようで、オープニングのトニの腹筋シーンから、カメラワークがいいですね〜。
タイトルですが、Fitには、適合する/調和するという意味の他に、発作という意味もあるんですね。
トニ(たち)の、ダンスチームの一員になりたいという願望と、その過程で直面する不可解な発作→成長に向けての通過儀礼的な症状?を含めた意味なのかな?