"記憶の中の君は、いつも17歳のまま"
青春という時間はどうしてこんなに美しくて瑞々しいのだろう。
水たまりに落ちた空の涙と
雫の波紋
夕焼け空に飛ばした
色とりどりのレコード
風にたなびくスカートを
押さえる女の子たち
光の使い方やスローモーションが圧倒的に美しくて、思わずため息が出てしまう。
幾度も流れるBee Geesの「First Of May」(若葉のころ)。「小さな恋のメロディ」の曲が物語のテーマに。歌詞を読むだけで切なくなっちゃう。
そして歌詞のまま、
忘れられない...大人になる手前の、一途で無垢なときめきの一瞬一瞬が描かれていた。
舞台は台北。1982年、17歳のリン・クーミンとワン・レイの切ない恋愛。そして現在(2013)ワン・レイの一人娘の恋の物語。
二つの物語が交差しそして繋がってゆく...
廊下ですれ違うドキドキ
目が合った時に感じる相手の想い
親と子、どちらかの世代に感情移入出来る作りも素敵。
風に揺れる木々の若葉
美しいエンドロールはノスタルジックな余韻に浸る...