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ブラック・スワンのhymasuminのレビュー・感想・評価

ブラック・スワン(2010年製作の映画)
3.8
ニナはなんとしても主役が欲しかった。主役に拘る執念は自分の中の汚い心となって顔を出す。それはママの部屋で見た絵が一瞬動いたことで表現されていた。
主役を掴んだら誰にも奪われたくない。いつ奪われるか不安でたまらない。不安は狂気に変わっていく。

無垢な白鳥と官能的な黒鳥、黒鳥を踊れない苦しみと役を奪われることへの恐怖をすごく表せていたと思います。でもこれ、ブラックスワンが演目だから、悪魔の化身であるロッドバルトのようなトマ、悪魔が用意したオディールそのもののようなリリーをストーリーに被せたように思えて、脚本がすごいです。

この映画は、ホラーですかね..
怖い映画でした。でもこのテーマと舞台設定はかなり秀逸。
数々の賞を受賞したことに、とても納得。
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