GAMAKO

デブのコックのGAMAKOのレビュー・感想・評価

デブのコック(1918年製作の映画)
3.6
特徴_________________

“ファッティ”ことロスコー・アーバックル監督作品 おデブなコックのサイレントコメディ映画
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元祖ゴムパッチンといわんばかりのスパゲティシーン。
やっぱり非言語で笑えるお笑いは一生おもしろい!

先日友人に誘われて「SLAP STICK」を観劇しました。
物語の題材は、コメディ映画が全盛期を迎え、サイレント映画からトーキー映画へ切り替わり始めた頃、ハリウッドの笑いが止まったとされる1921年に起きた『ロスコー・アーバックル事件』

“ファッティ”の愛称で絶大な支持を得ていたコメディアン ロスコー・アーバックル。
ある日彼が開催したパーティーで女優ヴァージニア・ラップを強姦・殺害した容疑で逮捕。
彼の名声は一瞬にして地に落ちる。
事件の真相は未だに謎。
ただロスコー・アーバックルをはじめとする、当時のコメディアン達が
どれだけの情熱と覚悟で映画製作に取り組んでいたかが1人の青年を通して語られるという物でした。

このお芝居がすごく面白くて、
チャールズ・チャップリンしか知らない自分を恥ずかしく思い、
チャップリンと並ぶ名優バスター・キートンも出演している本作を探し当てました。

いやー、ファッティめちゃくちゃ愛くるしい。
なんかくねくね踊るし、
食器はガチャガチャに割るし、
食べ物粗末にしすぎなんですけど、
彼の人間的魅力は一目瞭然です。
ドリフどころか現代にも残るコメディが散見されてやっぱりお笑いって奥が深いですね。

最強のケミストリーを生んだメーベル・ノーマンドとの作品も、他のサイレント映画ももっとみたい!!!
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