イルーナ

タマラ オン パレードのイルーナのレビュー・感想・評価

タマラ オン パレード(2007年製作の映画)
3.0
『TAMALA2010』から数年後、ビデオ屋を訪ねたら、思わず目に飛び込んできた作品。「あの作品がまさかシリーズ化していたとは⁈」迷わず購入しました。
もっとも『TAMALA2010』は、元々三部作の予定だったのが一作目で打ち切られたという経緯を持った作品なのですが。

内容自体はCM集、MVといったところ。前作はほぼモノクロで、全体的に鬱々とした不気味なムードが漂っていましたが、こちらはカラフルかつコミカルで爽やか。最後は青空の下、キャラクター総出演の大行進。『Marching time』は名曲ですね。
(その割には、ケンタウロスやバルバロイがいない……クッキーがゾンビ状態で出演したのには不覚にも笑ったけど)

おまけの短編集『TAMALA'S WILD PARTY』は何故か関根勤がナレーター。こちらも『2010』時代の毒や厨二臭さは抜けているものの、テンポがよくなって普通に観れる。デートの約束をすっぽかされるミケランジェロは流石に気の毒でしたが。

こうして見ると、前作はやりたい事を自由にやった結果、尖りすぎた内容になって観客置いてけぼりになってたんだなと考えさせられます。キャラクター(ほぼ)総出演というのも、頓挫してしまったシリーズを看取る、という意味合いもあったのでは?と勘ぐってしまいます。
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