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ダゲレオタイプの女の作品紹介

ダゲレオタイプの女のあらすじ

ダゲレオタイプの写真家ステファンのアシスタントに偶然なったジャン。その撮影方法の不思議さに惹かれ、ダゲレオタイプのモデルを務めるステファンの娘マリー恋心を募らせる。しかし、その撮影は「愛」だけではなく苦痛を伴うものだった…。芸術と愛情を混同したアーティストである写真家のエゴイスティックさ、父を慕いながらも拘束され続ける撮影を離れ自らの人生をつかみたいマリーの想い、撮影に魅了されながらもただマリーとともに生きたいというジャンの願い、そして、自ら命を絶っていたステファンの妻の幻影…愛が命を削り、愛が幻影を見せ、愛が悲劇を呼ぶ。世界最古の撮影を通して交わされる愛の物語であり、愛から始まる取り返しのつかない悲劇。

ダゲレオタイプの女の監督

ダゲレオタイプの女の出演者

原題
La Femme de la Plaque Argentique
製作年
2016年
製作国
フランスベルギー日本
上映時間
131分
ジャンル
ドラマホラーファンタジー

『ダゲレオタイプの女』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.1
 田舎町の駅に降り立つ列車、仰ぎ見るような角度から据えられた架線、降客の少ない駅には最寄りの階段に一番近いドアを選ぶが、そこへ不慣れな男ジャン(タハール・ラヒム)が一番最後に階段を降りて行く。タギングされた壁を抜けて、郊外にある屋敷へ。門扉が2つある屋敷は豪邸と呼ぶにはいささか古く寂れている。お手伝いのルイ(ジャック・コラール)に屋敷へ通されたジャンはその内部に驚く。2階部分に連なる大きな吹き抜け、いきなり2階に繋がる螺旋階段のある雰囲気は、黒沢清が青春時代に愛したであろう怪奇映画の趣を見せる。ルイから少し待つように言われたジャンは螺旋階段を背にするようにして面接の瞬間を待つのだが、螺旋階段の反対側のドアが無風状態の中、半開きになる。古いドアは軋むような音がし、少しギョッとしたジャンはそのドアを閉めようと反対側へ行くのだが、中に拡がる空間に引き寄せられるかのように空いた部屋の奥へと歩み出す。再び現実の面接に戻ろうと部屋の外に出たジャンは、螺旋階段の上部に1人の女の背中を見つける。古い屋敷に不似合いな光沢のある青いドレス、立ち止まっていた女マリー(コンスタンス・ルソー)は男の視線を背中に感じ取り、足早に駆け上がる。面接の席、写真家ステファン(オリヴィエ・グルメ)は彼を見るなり即答で助手に指名する。見よう見まねで必死に覚えるファッション写真家の助手の仕事、ジャンは自分の背丈よりも大きい銅版のパネルを抜き、ステファンと一緒に運び込む。

 店員や皿洗いしかしてこなかった労働者階級出身のジャンは幸運にも給料の良い仕事にありつき、そこで自分の人生を変えるかもしれないチャンスと出会う。ここで彼のメンターとなるステファンと、ジャンの関係性は若き日の兄弟子・相米慎二との関係性を踏まえ、後書きされたものに違いない。ストップ・ウォッチを持ち、効率の良い方法で撮影をしようとするジャンに対し、ステファンは「お前にその資格はない」と激昂する。男は変人と呼ばれるほど頑固で、170年前に技法が頂点を迎えたダゲレオタイプの再現に固執する。ファッション・フォトを生業としていた男は妻の死から突然、170年前のダゲレオタイプに固執し、デジタル・カメラを否定するようになった。ヴァンサン(マチュー・アマルリック)やトマ(マリク・ジディ)の忠告にも激昂する男の病巣には、妻ドゥーニーズ(ヴァレリ・シビラ)の死が何らかのトラウマ(因果関係)として浮かび上がる。ステファンが亡き妻ドゥーニーズの身代わりとして固執する娘マリーは、屋敷の外で2軒の温室の中で大事に植物を育てている。下水に流せない水銀をタンクに流し込むジャンの後ろで、植物を愛するマリーは「ここの土は徐々に汚染されている」とのたまう。その姿は真っ先に1999年の『カリスマ』の風吹ジュンと洞口依子の神保姉妹を彷彿とさせる。「世界の法則を回復せよ」という謎めいたメッセージを受信した『カリスマ』の主人公薮池刑事(役所広司)はその木を伐採するか否かで悩み続ける。

 庭のタンクに有害物質の水銀を貯蔵する男と、辺鄙な田舎町の温室の生態系を守ろうとする女とは水と油だが、ある時2人は唐突に愛し合う。ジャンは120分間、ダゲレオタイプの前で無理やり起立させるべくマリーを拘束する。女は背中を固定され、頭を固定された時に微かに喘ぎ声が漏れる。男と女の距離は数10cm、互いに視線を横にやりつつも、声や匂いだけは隠そうにも隠せない。ミア・ハンセン=ラヴやギヨーム・ブラックの映画に出演したコンスタンス・ルソーをヒロインに起用したものの、失礼ながらフランス映画ファンにはこのマリー役がコンスタンス・ルソーではなく、レア・セドゥだったらと何度も思わされる。中盤から徐々に理性を失い、精神の不均衡に狂って行くオリヴィエ・グルメの演技も、ダルデンヌ兄弟のリアリズムとは違って明らかな戸惑いに満ち満ちているが、このステファンの描写は観れば観るほど、『DOOR III』の諏訪太朗そっくりであることに、古くからのクロサワ・フォロワーは真に驚嘆する。トビー・フーパー監督の『悪魔のいけにえ』のように大それたドアを構える恐怖の屋敷に、私立探偵の諏訪太朗は侵入し精力すらも吸い取られたが、今作においてもステファンは聞こえない声、見えない残像に徐々に生気を吸い取られて行く。おまけに『トウキョウソナタ』の井之脇海のような階段落ちが再び炸裂する様は天晴というより他ない。中盤、ステファンに迫るドゥーニーズの亡霊は両腕を前に出しながら、スロー・モーションでゆっくりと家の主人へ迫る。その様子はJホラー全盛期の貞子と比肩するよりもむしろ、2001年の『降霊』における少女の焼印を想起させる。前後不覚に陥った主人公はヒロインに対し「ここではないどこか」への逃避を促す。黒沢清のフィルモグラフィに共通するように、ここでもうっかり主人公は思ってもいない言葉をヒロインに発する。「結婚しよう、あの教会で・・・」。だがその結末がバッド・エンドなのかハッピー・エンドなのかは相変わらず観客の判断に委ねられている。
ゲ…ゲルググ🤖??。奇妙な『愛の形』を描いた怪談📽✨ほぼ邦画を観ないため、黒沢清監督作品は伊丹十三製作の『スウィートホーム(‘89)』以来…22年ぶり´;゚;ё;゚)💦✨主演👦🏻タハール・ラヒム君、写真家役の🧔🏻オリヴィエ・グルメ共に🇫🇷仏映画では常連の受賞俳優🏆なぬで画面・演技の安定感が半端ねッス👍🏻

【🇧🇪ヘント映画祭(作品賞)、🇨🇦トロント国際映画祭(プラットフォーム賞)ノミネート】

⚠️予告編(ネタバレなし)以上に🎞映像や🎼音楽に”静謐な美しさ”がある作品👉🏻やや長尺ですし静かな映画で眠くなる、て方には不向きでつ💔✨ホラー /ゴーストストーリーよりもロマンス要素が強し👩‍❤️‍💋‍👨
TS

TSの感想・評価

3.0
【フランス映画なのに日本風ホラー】
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監督:黒沢清
製作国:フランス/ベルギー/日本
ジャンル:ホラー
収録時間:131分
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タイトルが気になり鑑賞してみました。一体どんなタイプの女なんだよ笑 と思ってました。ところが「ダゲレオタイプ」とは、世界最古の写真撮影方法だそうで、およそ170年前に開発された方法であるそうです。しかし、一枚の写真を撮るだけでも数十分かかるため、露光時間が長いのです。従って被写体になる人は特別な装置で体を固定されて撮られる必要がありました。

なるほど、そういうダゲレオタイプの歴史を追った感動の話なのかな?と思いきや。。これは明かしても良いと思いますので述べますが、そんなことは一切ございません。むしろ分類するならば今作はホラーでしょう。しかも監督が日本人の黒沢清さんということもあり、完全なるフランス映画のはずなのに、ホラー要素がどことなく日本風です。決して怖いとは言えませんが、やはり分類するならばホラーと言えそうです。

妻を亡くしたステファンは時代遅れのダゲレオタイプでひたすら娘のマリーをモデルにして撮影をしていた。ある日、助手として無職だったジャンが雇われるのだが。。

鑑賞者は「これは何のジャンルの映画だろう」と思い見たとしても、序盤からその異様さに気づかされると思います。まず、このダゲレオタイプで撮り続けるステファンがやはり異常。かなりの頑固者のようで、都市開発のために土地を売ってほしいと言いに来たビジネスマンにも怒鳴り散らすほどの変わり者ぶり。500万ユーロとなると、日本円で5億円以上、、ほぼ一生遊んで暮らせる額のはずなのに、凄まじい思い入れがあるのか絶対に譲ろうとしません。

助手のジャンは、束縛されているマリーに恋をし、彼女を解放していこうとします。また、ステファンを説得してなんとか家を売るようにも仕向けていきます。これがどこのホラーなのかと思われるかもしれませんが、それこそ核心に迫る箇所なので伏せておきます。今作の面白いところは、誰が見てもオチはわかってるのに、そのオチに至るまでを見るのが気の毒だという点です。ヒントは散りばめられているので普通に見ていてもわかると思います。ただ、その道中の解釈に関しては様々だと思われます。そのあたり、良い意味でいうと余韻が残るミステリアスな仕上がりですが、悪い意味でいうといい加減。

パラパラと他の方のレビューを拝見していると、やはり前半はそこそこ面白かったのに後半は間延びして退屈だったという意見がちらほら。僕もそう感じました。オチが大体わかっているだけに、後半が少し長く感じてしまいましたね。実際、全体を通して130分あるのでこういう作品にしてはかなり長い方です。

ホラー嫌いの方がみたら、まさかのホラー映画でびっくりされるかもしれませんが、そこまで怖くなく許容範囲の映画だと思われます。個人的にはダゲレオタイプをもっと強調してほしかったですが、元からそちらの路線でいくとなっていたのならば仕方ないですね。。

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