出てくる人みんな青臭くてダサいけどそれが愛おしい。っていうかそれ通り越してかっこいい。このバンドをダサいとはいってはイケない、と考えを改めました。
80年代、MTV、ハイスクール、バンド、片想い、ファッションといった風景が灰色の街ダブリンを舞台に鮮やかに描かれていきます。大ヒットしたドラマ『glee/グリー』('09〜'15)でもアメリカのイケてない高校生の音楽活動がテーマでしたが、本作の方が共感しやすかったかも。
本作で演奏されるオリジナルソング“Up”はSpotifyのお気に入りに登録しておきました。
14歳のコナーはバンドを組む。街でいちばんイカした彼女を振り向かせるために。という話。
夢中になること見つけたらそこにエネルギーを集中させることが大事。それはどの年齢でも関係ないと思うけど、若いほどそれがパワーにつながっていくんだなーって改めて思いました。そしてきっかけはなんでもいいんですよね。
主役を務めたフェルディア・ウォルシュ=ピーロは『コーダ あいのうた』('21)に彼氏役で出ていました。どっかで見た事あると思った。
本作は『小さな恋のメロディ』('71)へのオマージュになってるようで、ストーリーや、抑圧的な先生たち、ラストのシーンなどはそれを思い起こさせます。
欲を言うともう少しバンド仲間たちを掘り下げて欲しかったかなー。みんなキャラが立っていただけに…。
本作の主題歌をマルーン5のアダム・レヴィーンが手掛けたそうで、本作視聴した後にミュージック・ビデオ見たらちょっとだけジーンとした。