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ランデヴーのtakのレビュー・感想・評価

ランデヴー(1985年製作の映画)
3.3
ジュリエット・ビノシュの出世作。男性との関係を通じて、女優としての才能が目覚める主人公を熱演している。ショートカットの髪型のせいか、今よりも子供っぽい印象。

舞台衣装以外のビノシュの衣装がたったひとつというのが、ヒロインの経済状態を示したいんだろうけど、ボストンバッグ3つも抱えてうろついていたのに、それはやりすぎでは。

彼女以外の登場人物も、過去を引きずって生きている役柄で、その陰鬱とした雰囲気に観る方まで巻き込まれそうになる。ことにランベール・ウィルソンの狂気じみた姿は印象的。映画の最初ではおどおどしていた不動産屋の青年は、最後には男としての自信すら感じさせる。

登場人物の誰にも感情移入しずらかった。ビノシュが不動産屋の青年に愛を告白するが、そこに至るまでがどうもわからないし、男たちもみんな鬱々としていて。脚本はマギー・チャンの夫、オリビエ・アサイヤス。
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