マッサージ屋

スコーピオン 反逆のボクサーのマッサージ屋のレビュー・感想・評価

4.0
白人至上主義のネオナチに所属するフリアン(アレックス・ゴンザレス)は組織のリーダーであるソリス(ハビエル・バルデム)に心酔し有色人種らに暴行を繰り返す日々。
ある日組織の友人とボクシングジムに行ったフリアンは黒人ボクサーに倒され、逆にボクシングにのめり込んでいく。
ジムで働く黒人女性アリッサ(フディート・ディアカテ)とも恋仲になり、ネオナチと距離を開けるが・・・。

日本劇場未公開作品。
スポ根モノに加え、政治的人種差別問題もプラスされる異色な作品です。

オープニングからハビエル・バルデム演じるソリスの大演説で移民排除を訴える様は「なんだ、これは?」はなりましたが、これこそネオナチの思想らしい。

ボクシングにハマりスポ根モードになりつつも、ネオナチグループの暴力は収まらない。
やがて裏切り者フリアンとフリアンの周りにも降りかかるわけ。
思想のおかしさはさておいてもフリアンとしてはボクシングで強くなりない!ってのが第1なのに…ってとこ。
師匠とフリアンの絆も結構感動出来ます。

ちなみにエンドクレジットの途中にその後のシーンがあるので、エンドクレジット始まった瞬間に停止なさらぬように(笑)
このシーンがウルウルきます。

劇場未公開作品ながらなかなかの秀作ではないでしょうか。