対して期待せずに当時劇場で観ましたが滅茶苦茶面白かった作品！ すっかり英国生活になれたクマのパディントン、今までお世話になったルーシーおばさんの100歳の誕生日の為に飛び出す絵本をプレゼントしようと考えるものの……。
前半、飛び出す絵本を買う為に床屋や窓拭きのバイトをする下りのドタバタっぷりが最高、チャップリンやバスター・キートンに通ずる物があります。刑務所に入る辺りで失速するかと思いきや、そこからウェス・アンダーソンの様なファンシーな映像が続く下りにビックリ。前作と比べてギャグや映像のセンスが弾けていた様に感じます。あんな楽しそうな刑務所生活見たことないよ！ 中盤は一瞬だけ退屈しますが、後半の機関車バトルは超絶！ 序盤の伏線を回収すると共にあんなに真面目そうだったブラウン一家が劇場版クレヨンしんちゃんかの如く暴れ倒す姿は抱腹絶倒物！ ラストの着地も完璧でした！
因みにパディントンシリーズと云えば無駄に豪華な悪役、前作ではニコール・キッドマンが元夫の代表作のパロディを果敢に演じていましたが、今作の悪役はラブコメ映画界のスター、、ヒュー・グラント。ドッグフードのCMで生計を立てている落ち目の俳優という設定に悪意しか感じられません……、まあ本人自身、一線は退いてますがコンスタントに主演とかやってんですけどねぇ……。マコーレー・カルキンだったらもっと笑ってたかも。
<2018年ベスト7位>
