KOUSAKA

ランナウェイズのKOUSAKAのレビュー・感想・評価

ランナウェイズ(2010年製作の映画)
4.0
『イコライザー THE FINAL』『マイ・ボディガード』と続けて鑑賞したことで、ダコタ・ファニング熱が上がって、本作も鑑賞。

ダコタ・ファニング、クリステン・スチュワートを始めとするランナウェイズのメンバーたちが、みんな本物そっくりでビックリしました😵演奏シーンも迫力満点!

そもそもランナウェイズのメンバーが、デビュー当時の平均年齢が16歳だったという事実にも驚きましたし、だからこそより一層、青春映画的なこじらせエモ要素が加わって、個人的には大好きな1本になりました。

先日鑑賞したばかりの『リバイバル69 ~伝説のロックフェス~』でも思いましたが、キム・フォーリーって単なる奇人・変人ではなく(失礼)、プロデューサーとしての才能はかなり高かったんやな~と再認識させられました。

楽器経験が多少あるとはいえ素人同然の少女たち5人を集めて、グループとしてあそこまでの高みに持っていくんやから、大したものだと思います。かなり強引やし強権(狂犬)的なディレクションやったけど、トレーラーハウスの中でキム・フォーリーがメンバーたちを日夜演出していくシーンは、なかなかの見ものでした。マイケル・シャノンの見事な怪演に拍手!!

シェリー・カーリーがグループを脱退するくだりには本当に胸が痛くなりましたし、一方で「自分の人生はこれなんだ」と音楽を続ける道を選ぶジョーン・ジェットの姿にも胸を打たれました😭

この映画を見た後、ジョーン・ジェットのその後のキャリアが今までと全然違った見え方になって、より一層リスペクトの気持ちが高まりましたし、グループが解散して、シェリー・カーリーを含めてメンバー一人一人が歩んでいったであろうそれぞれの人生を、優しく包み込んで肯定してくれるようなポジティブな後味こそがこの作品の魅力なんだろうなと思いました。
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