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バジュランギおじさんと、小さな迷子のSupernovaのレビュー・感想・評価

4.1
愛は国境も宗教も越える!

授業サボって朝活してきた。

『ライオン 25年目のただいま』をファンタジー色いっぱいにした感じ。

ハヌマーン=バジュラング
ハヌマーンの信徒=バジュランギ
らしい。

ムンニー(シャヒーダー)可愛すぎて悶絶死するところだった。
いやこれ誇張だと思うでしょ?
全くもって誇張抜きですよ、旦那。
本気で悶絶死します。てかしました。危うくキュートアグレッション発動して前の席バンバン蹴り始めるところだったけど、どうにか微かに残っていた理性で食い止めました。
皆さんもぜひ悶絶してください。

インド映画の創作スタイルの都合上脚色たっぷりとはいえ、犬猿の仲なんて言葉では片付けられないインドとパキスタンの仲の悪さがよく分かる。それでも国境も宗教も超える愛は人類最強の希望であり武器。

『RRR』を皮切りにインド映画を何本か観てきて、インド映画の創作スタイルが分かったところで改めて今回確認できたのが、やっぱりどうしても性に合わない部分がある。
もはやそれが醍醐味ではと言わんばかりのご都合主義たっぷりの細かいことは全て切り捨てる豪快なストーリーテリングこそがインド映画だから、いわゆるご都合主義というより単に別ジャンルのものとして受け入れる心構えが必要かもしれない。
それを受け入れられるまで俺は半人前です。でも着々とそのゴールに近づいてきたことも今回の鑑賞で感じることができた。

上記の通り、致命的に自分と相性が悪い部分があるにも関わらず、インド映画の伏線回収や純エンタメ的物語の展開力と推進力はやっぱりずば抜けていると感じる。本作の場合は設定も良いし、その設定を見事に活用した展開の数々が見どころ。それゆえに一度ハマってしまえば、抜けることはもはや不可能。つまり『RRR』は神映画ってこと。
そこらへんが他の国の作品とは違って「らしさ」を感じるところ。映画で重要視する部分が違うだけ。文化の違いだね。

合わないという話を散々してきてなんだが、死ぬほど泣いた。最後の方なんて誰が耐えられるんだよ。音楽が観客を必ず殺すという気概で迫ってくるから、興奮も感動も両極端に振り幅マックスで煽ってくる。
そんな状況下で涙我慢できるわけないじゃん!
俺含めた観客がもれなくみんな泣きじゃくっててものすごい辛い経験を共にした仲間のような一体感を感じた。最高に楽しかった。ありがとう。

相性の悪い僕ですら殺されかけたので、こういう誇張もケレン味もたっぷりなインド映画のスタイルがハマる方には1000000%ハマると断言します。傑作です。是非観てください。
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