ミヤ

ガタカのミヤのレビュー・感想・評価

ガタカ(1997年製作の映画)
5.0
そう遠くない未来。

性行為をして子供を産むのではなく、人工授精欠点により遺伝子的に障害が少ない人間を創り上げるのがポピュラーになっている世界。主人公のヴィンセントは、性行為によって産まれた子であり、遺伝子に的に難がある、社会的に弱者であった。
ただ、遺伝子操作ができるようになったからとはいえ、運命は変えることができないままである。(不慮の事故など)
宇宙飛行士になるという大いなる夢のために、代替えとして人生を歩んでいくと決めた主人公と優秀な遺伝子操作のもと育てられるも、万年2位にしかなれなかったエリート。
腐れ縁のような関係になってたのも好き。

海と宇宙は似ている気がする。

アイリーンがヴィンセントの正体を知ってしまったときの愛憎溢れる顔が良かった。

優秀な遺伝子ばかりが集まっても特徴がないため、ガタカ内部は無機質だった。
遺伝子に負けず、己の努力で夢を勝ち取っていくヴィンセントの生き様に、皆が突き動かされたのも泣いた。自分自身で自分の限界を定めない。引き返すことを考えず、ただ前に進むことを考える。
最終的な敵は自分なのだ。
ミヤ

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