もめん豆腐

溺れるナイフのもめん豆腐のレビュー・感想・評価

溺れるナイフ(2016年製作の映画)
2.3
何歳で出会うかで感想が変わってしまうタイプの題材の為、50代で観たあてくしとしてはちと厳しいものが…。10代、特に中学生が好みそうな展開。作者はジョージ朝倉。ジョージ?ジョージと言えば秋山じゃね?と思ったそこのあなた!仲間だから中年よ!こんなに寄せなくてもってほど寄せすぎのペンネーム。話を戻して、それでも10代のヒリヒリしたあの感覚はまだ心に残っているから遺伝子レベルの反抗期を僅かに感じた。この手のマンガは、年代的には紡木たくなのよ。その当時だってそんなにのめり込めなくて…。だって“ヤンキーが嫌い”なんだもの。それでも『ホットロード』は好みではなかったけど『瞬きもせず』は好きだったな。それで、この映画は『ホットロード』系よね。小松菜奈ちゃんが想いを寄せるヤンキーは魅力的とは言い難く、重岡大毅くんがいいなと思った。ねぇ、なんで女子はヤンキーが好きなの?で、展開も少女マンガでありがちな、人気者、大人の世界に足を突っ込んでる子、馴染めない学校または地域、自殺、レイプ、いじめ、両親の不仲、のいくつかが盛り込まれている。良かったのは土着的な祭りの様子や夏芽ちゃん(うちの文鳥の名前もなつめ)のおじいちゃんの旅館の程よい鄙び方を映像化したのはグッジョブだと感じた。
まぁ田舎はあれよ、Uターンだとしても田舎を侮るな。伝家の宝刀“よそ者”を発令するからな。
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