じょうパン

レディ・バードのじょうパンのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
3.8
良かった作品なんだけど、グレタ・ガーウィグ監督の作品は少し伝えたい内容が分かりずらいなと毎回思ってしまいます。この作品もその一つでした。いろんな感情が入り乱れた作品でした。

◻️脚本
主に人間関係の難しさや複雑さが描かれている印象でした。主に母との関係がリアルでお互い本当は思ってもない事を言動したりするのがリアルでした。また友達との関係も結局は仲直りできますが、いわゆる1軍みたいな人達に憧れるのも良かったです。
初めて性行為をした男子との会話で良かったセリフがありました。

プロムに車で向かうシーン
男子「プロムよりマイクの家へ」
レディ「いいよプロムは中止」
音楽が流れている
男子「ダサい曲だ」
レディ「私は好き プロムへ行きたい」
男子「分かった…僕は行かない」
レディ「じゃあジュリーの家まで送ってくれる?」
男子「いいよ」
女子「ジュリーって?」
レディ「私の親友」
というやり取りが絶妙で好きでした。男子もらそこまでクズではないんだなと、レイディの要望にも答えてくれる少しは優しい男なんだなと思わせられるやり取りで上手いなと思いました。またレイディの気持ちがちゃんと切り替わるのが見ていて感動しました。

作中で完璧な人が1人も出てこないのが、人間誰しも悩み事や欠点を抱えているのが、この作品をよりリアルに感じさせてくれるようになっていて良かったです。

◻️まとめ
いわゆるハリウッド映画の輝いているハイスクール映画じゃなくて、地味で淡々としている話も「まぁ実際これが本当よな」と思わされて個人的には嫌いじゃない作品でした。
てか、主人公のシアーシャ・ローナン毎度のこと演技が上手い

2024 54本目
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