じょうパン

猿の惑星/キングダムのじょうパンのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.9
正直めっちゃ面白い!とはならなかったけど、思っていたよりは面白かったです。完全新作と言われていますが、絶対リブート版3部作を観てから観に行った方がいいと感じました。所々懐かしさを感じるシーンがあり良かったです。
あんまりドンぱちはしないので映像の派手さというかそういう楽しさは無かったけど、脚本が普通より捻っていていて今後に期待できだなと感じました。

◻️脚本
リブート3部作は猿と人間の対立構図だったのが、今作はノア(イーグル族)、プロキシマス、人間の複雑化された構造になっていて楽しめました。
また今作は素直な物語じゃないのが良かったです。今までは人間と仲良くなりましたとかお互いの想いは通じ合いましたチャンチャンやったけど、メイの感情が読めなかったり、プロキシマスが割とまともな事を言っていたりと、定番化された物語の展開やキャラクターがあまりなかったので、そういう意味では良かったのかなと感じています。
メイの感情が読めなくてかなり考えさせられる物語になっていました。特に大声で「ノア!」と叫んだりノアに対してはだいぶ心を開いたのかと思われたけど、ラストの銃を後ろに持っていたりと、心情がかなり揺れているんだと思いました。私の予想ではメイの芯は良い人なんだとなんとなく感じています。
ラストの人間同士が受信したり、エイプが天体望遠鏡に何が写っていて何を感じたのかなど最後に謎がばら撒かれて続きが気になる終わり方で、次回作が楽しみです。
ただプロキシマスの死に方やゴリラやラカの死に方がどれも水で溺れたりしたので呆気ないのが見ていてあまり面白くありませんでした。多分3匹とも生きててもおかしくないかなと思いました。
またプロキシマスがノアの母親に情報を聞き出して先回りして門の前で立っていたのは良いのですが、そもそも爆弾とか設置している装置を見て違和感感じなかったのか気になりました。
エンドロールの後にラカっぽい声が聞こえたらしいのですが、全然気づかなかったです。

◻️懐かしい
リブート版3部作品観なくても観れますが、絶対観といた方がいいなと感じるシーンやキャラクターが出てきて最高でした。
・シーザーを埋葬するシーン
・現代の腐敗した街、赤色の橋、ネックレスの紋章がシーザーの家の窓というジェネシス感を感じさせらる要素
・ラカが流された川がライジングのダムに似ている
・メイに銃で殺されたチンパンジーがロケットっぽいビジュアルをしている
という他にも探したらいっぱいあると思いますが、かなり懐かしい要素があって嬉しかったです。
なんか「シーザー」っていう単語が出てくるだけで感動してました。

◻️映像
毛並みとかがリアルすぎたので3Dとかで観たかったです。アバターウェイオブウォーターを手がけたりしたVFX会社が携わっているので流石だなという印象です。
プロキシマスの「What a wonderful day」と言った時に唾が飛んでいたのがCGだったらスゲーなというくらい凄かったです。
ただ戦闘シーンがリブート版3部作の方が迫力ががあったので、もうちょい欲しかったです。ただ疾走感とかかなりの長回し撮影のシーンとかもあったので良かったです!

◻️まとめ
リブート版3部作もやけど、フィルマークスの評価もうちょっと高くてもいいんじゃない?w完全新作でよくまとまっていると個人的には思っています。
「What a wonderful day」って結構ポジティブ思考で好きです。
DUNE Part1のように今後が面白くなるだろうという作品でした。早く続編が観たい!

2024 59本目
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