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20センチュリー・ウーマンのcatherineのネタバレレビュー・内容・結末

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1970年代が舞台と聞いて、この時代背景での若者というイメージが分からなかったが、映画の中でなんとなく説明してくれていた。そんな難しく、周りからの影響を受けやすい思春期の息子と変わった母親、変わったアパートの住人たちの話。
印象的だったのは母親が当時としては変わった考えを多く持っていた点で息子が学校をサボっても「どうしてサボっちゃいけないの?」と学校に言うくらいで面白かった。男を育てるのには男が1番よという言葉に「そうは思わないわ」と言ってのけたり、周りの人に支えになるような言葉を言ったり、逆に考えさせるようなことを言う。それでも息子から見れば「学ぼうとしていない」。
アビーやジュリーも面白かった。アビーはフェミニストでジェイミーに女性のことをもっと学ぶようにと言うし、ジュリーはセックスや性に関する自分の考えを示す。
この映画にはたくさんのジェンダー問題が描かれている。
母親は離婚してから誰とも結婚せず、あまり男性に興味がないように振舞っていたら、「レズビアンではないか」と噂を立てられたりしてしまう。女性の身体の問題、セックスに関しての話題が避けられてしまう。

最後にお母さんさえいればいいとジェイミーが言っていて、2人からたくさん学んだのにそんなこと言うのーーとは思ったけどメッセージ性が多い映画だった。
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