ジェンダーに関わるいろいろな問題が散りばめられており、それらを拾おうとすると脳みそが忙しくなる映画だった。
バービーに思い入れはないけれどピンクで可愛いなと思う。バービーファンに向けた可愛いだけの映画を作ろうと思えば作れたはずなのに、その方向性ではなく、バービーがルッキズムを助長してきた側面があることを真摯に受け止め、社会的な課題や関心を織り交ぜた映画にしたことに、企業やブランドとしての在り方として素晴らしいことだと思った。誇りある仕事だ。
常に理想的な女性像に晒されることのつらさ、大変さの演説で泣いてしまった。この痛みは、つらさは他人のものではないと心から感じる。