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スキャナー 記憶のカケラをよむ男のmitoのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

残留思念を取り込める男の推理サスペンス。
俺の世代だと完全にサイコメトラーなんちゃらを彷彿とさせる設定。

主演は野村萬斎。
そして、脚本は古沢良太、今作はやけにこの「脚本・古沢良太」を宣伝で推している印象。

テレ朝も出資している、しかもサスペンスなので、音楽は池頼広。
勿論です(笑)

感想ですが、
話の展開やプロットは結構上手いし楽しめるんだけど、オチが勿体無い。
古沢さんの映画って全体的に結末で失速する傾向にあるのだが、これもそれ。

サスペンスなので、犯人は驚きのあの人!…ってのがあるんだけど、これが設定的に突拍子もなさ過ぎる。
確かに少しだけ、事前に犯人に関わる小道具は提示されているんだけどそこ説明が犯人確定後に判明するので全く手がかりになってない。
真相をサプライズにするために、断片を仄めかす事をしていないので、予想のしようが無い。
このやり方ならば、「実は宮迫演じる丸山が○○でした」という風に相棒である丸山に犯人のバックヤードを被せても成立してしまう。

そういう意味ではサスペンスとしてあまり上手くない。

まあ、探偵はBARにいると同じく、続編が作り易そうなので、リベンジしてもらいたい。

続編が観たい位には十分期待が持てる。
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