2024年32本目。
「マジカル・ガール」のカルロス・ベルムト監督作品。
ゲームのグラフィックデザイナーをしている男性フリアン。
公私ともに順風満帆に見えるフリアンだが、隣人の部屋の火事から子供を救った頃から原因不明のパニック発作に苛まれる。
マジカル・ガール同様、監督の日本(マンガ・アニメ)文化好きは嬉しいのだが、話に直接絡まないのに、やけに推してくるので日本人にはノイズになる。
本作も急に「伊藤潤二の漫画を買いに行かないか」と言い出したり(ただのデートでそれ以外の意味はない)親日なのは分かるが、やるならもう少し話に関わらせて違和感ないようにして欲しい。
冒頭の火事からのフリアンの変化は作品のメッセージ性に直結するので良いのだが、他の要素が尽く遠回しにも程があるメタ的な示唆ばかりで、マジカル・ガール同様、本質と話の道筋が遠い感覚がして、イマイチ乗り切れない。