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時は止まりぬ
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『時は止まりぬ』に投稿された感想・評価

K

Kの感想・評価

5.0
これぞ映画体験
新文芸坐シネマテーク。大寺眞輔氏の講義付き。

オルミの長編処女作。しかしたかだか27歳か28歳かそこらでこれほどの作品を撮ってしまうってのは天性の資質としか言いようがない。

説明的ではない、サイレント映画的に純粋な身体的アクションの連鎖で雪山に閉じ込められた中年男と若者の心情的な機微と距離感の変化をくまなく表現し切る演出力。そもそもセリフが非常に少ない。2人の視線の交差あるいは非交差。フレーム外にいる相手へのイマジナリーな視線。あるいは特に前半の音響的な面白さ。日常生活の中で発生する音響を誇張気味に扱うことにより、それ自体でスペクタクルになっている不思議さ。のべつかかる音楽はラジオから流れているようにも聴こえるが、これも絶妙な効果がある。情動的効果のためというよりは意匠として使われているのが新鮮である。個人的には音楽を使いまくる映画はあまり好きじゃないんだが、これは例外だ。

映画がまず表現したい感情や内容ありき、でそこに従属するのではなく、様々なディテールそれ自体の映画的な工夫の集積によって自ずと独特かつ控えめなユーモア、詩情が生まれ出る。非常にモダンな感覚だ。これは映画的な才能がないと出来ない芸当で、まさに映画にしか表現できないものがここにはある。

これが作られた1959年当時、フェリーニはバリバリだったし(ちょうど『カビリアの夜』や『甘い生活』の時代)、ロッセリーニはいわゆるネオ・レアリズモからはやや離れて来ていたが『ロベレ将軍』辺りを撮った時代。アントニオーニは『さすらい』や『情事』、ヴィスコンティは『若者のすべて』に『白夜』。それぞれの作家の1番脂が乗り切った時期とも言えるが、このオルミ作品はそれらのどれにも似ていないし、彼らのそれ以前の過去作にすら似ていない(ネオ・レアリズモ的なところはあるが、それとてロッセリーニ的な厳しさとも違う)。要は感覚が決定的に新しい。恐らくオルミは単独に屹立する独自の存在なんだろう。どういう個性なのか。映画も不思議ならオルミという存在自体もなんだか不思議だ(余談だが1959年と言えばむろんゴダールの『勝手にしやがれ』の年。思えばすごい時代だ)。
Osamu

Osamuの感想・評価

4.2
エルマンノ・オルミ監督長編処女作。

ダム建設現場、工事休止中の冬の測候所にこもり働く男二人の物語。

とても不思議な体験でした。

男二人の物語、と書きましたが、物語なんて起きないんです。初対面のシチュエーションから始まる男二人のやり取りが映し出されるだけなんですね。そこから二人の距離感の変化を読み取るんですが、それによって何とも言えない感情が湧き起こります。

この感情は何なんでしょうか。

今まで知らなかった映画の醍醐味のような気がしてなりません。

東京池袋・新文芸坐シネマテークにて。

『時は止まりぬ』に似ている作品

山の焚火

上映日:

1986年08月02日

製作国:

上映時間:

117分

ジャンル:

3.9

あらすじ

広大なアルプスの山腹。人々から隔絶された地で、ほぼ自給自足の生活を送る4人家族。10代半ばの聾啞の弟は、その不自由さゆえに時に苛立つこともあるが、姉と両親の愛情を一身に受け健やかに育つ。あ…

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