tkyk

シン・エヴァンゲリオン劇場版のtkykのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

エヴァンゲリオンについてはテレビの一挙放送を流し見したことがある程度だったので、今回のシン・エヴァンゲリオン劇場版:||に向けてテレビ版と旧劇場版、新劇場を2回ずつ見て、さらにエヴァンゲリオンに関して書いた新書を読んでから映画を見た。


身終わったあと、いざ感想を書こうとしてもイマイチ上手くまとまらなかった。やはりエヴァンゲリオンがそれほどの壮大で長い歴史を持ち、かつ、特異な存在なのだと思う。
それでもやはり序盤を含めて戦闘シーンは迫力抜群であり、まさに映画館で見る価値のあるものだと思う。
最終盤のシーンはアニメ版の最終2話や旧劇場版感が満載で、これこそエヴァ!と思った。


テレビ版や新旧劇場版を見て、つくづくエヴァンゲリオンは「他者と自分」「外部と内部」に関する物語だと感じる。そのことは庵野監督が何かのインタビューで「もはや何を作ってもコピーになる以上、自分の内面を描くしかない」的なことを話していた所からも感じ取れる。
その点を踏まえるとシンエヴァはまさに庵野監督自身がエヴァを通して考えてきた「外部と内部」に関する問いに決着をつけた作品なのだ。
そしてその決着は庵野監督だけのものではなく、長年エヴァンゲリオンを追い続けたファンのものでもあるからこそ、多くの人が賞賛していると思う。

シンエヴァは初見の人にもその圧倒的な映像で(テネットみたいに)世界観を体験するという点で楽しめる作品だが、そのストーリー全体を楽しむためには庵野監督のバックボーンや今までのエヴァンゲリオンを自分なりの解釈で理解する必要がある。
自分は映画のために最近これまでのエヴァを見始めたにわかなので、長年エヴァンゲリオンを見てきた人たちの考察を読んだり、もう一度映画を見たりして、自分なりのエヴァンゲリオンを構築すると共に、サヨナラしようと思う。

*映画に向けて読んだ新書
ゴジラとエヴァンゲリオン (新潮新書) https://www.amazon.jp/dp/4106106779?ref=ppx_pop_mob_ap_share

*参考になった考察
https://cinema.ne.jp/article/detail/46098

https://www.club-typhoon.com/archives/2021/03/09/eva-shin-film.html
tkyk

tkyk