ちき

残穢 住んではいけない部屋のちきのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

2010年以降の割と最近のJホラーの傑作。

ホラー作家のもとに届いた一通の体験談を掘っていくという物語でミステリー要素がかなり強めです。
主人公がホラー作家という設定が活きまくり。他の体験談にどんどん繋がっていき、真相が明らかになっていくのが怖くも面白いです。
現在の怪奇現象→その原因→その原因→…という形でどんどん遡っていくんですが、通過する原因自体も不気味だしおぞましい。
原因が芋づる式に増えてくのが凶悪すぎました。

今作は謎を解き明かす、がゴールになっており怪奇現象の原因の解消はしません。
この件に関わった全員に穢が残っていることを示唆する終わり方がたまらなかったです。

ジャンプスケアに頼るのではなく、不穏な物語や控えめかつじっとりとした恐怖演出が多くこれぞJホラーという感じで大好きです。
お化け屋敷的なものを求める人には刺さらないかもですが、背筋が凍るようなものを求めている人にはオススメですね。
家で一人でいるのがめちゃ怖くなります。
ちき

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