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ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声のmiiのレビュー・感想・評価

3.5
ボーイソプラノとは 少年が変声期に入る前の短い期間のみ出る高音。
それは ほんの束の間の神様からのギフト。

美声を認められたステットは
少年合唱団に入学する事になる。
彼はいわゆる問題児で それは複雑な家庭環境から。
そのような子が すんなりと新しい環境に溶け込めるわけでもなく・・・

皆で奏でる透き通った歌声があんなにも素晴らしいのに
ライバルの意地悪がドスが利きすぎてて
作品の質を下げてる。
それも狙いかもしれないけど
これは わたしの好みの問題でしょう。
あの聖歌が嘘っぽくなってしまい
せっかく少年たちの天使のような歌声の物語なのに がっかりだよ。

ステットの父親も そもそも嫌い。
息子が有名になってから手のひらを返すような変わりようでね。

けど これは合唱を通してステットの生き方を見つける物語。
導いてくれた恩人を忘れずに ボーイソプラノの経験を糧にして
頑張ってほしいですね。

彼等はまだ少年。
ボーイソプラノの輝かしい期間はとても短い。
そのあわよくば一瞬の栄光を掴んだ後の懸念も
この作品には込められているのかもしれません。
mii

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