ひろぽん

アクアマンのひろぽんのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
3.1
『アクアマン』1作目

海底のアトランティス王国の王女と灯台守の人間との間に生まれたアクアマンは、海底王国が人類を滅ぼし世界征服を企むのを阻止しようとする。伝説の矛・トライデントを探し、平和のために闘い、海の王となるべく奮闘する物語。


灯台守の父親とアトランティス王国の王女との間に生まれたハーフであるアーサーが、アクアマンとして世界を救い、アトランティス王国の国王になるまでのお話。

アーサーと彼の親父がバーでイカつい男たちに囲まれて、不穏な空気が漂うなか始まる写真撮影は、何度もリピート再生するくらいお茶目でギャップがあって面白いからお気に入りの場面。

陸と海の血を受け継ぐハーフの王子が、あらゆる冒険をして成長し、王として君臨するまでを描くという王道のストーリー。シンプルな構成のため、子どもから大人まで楽しめるところが良い。

正直ストーリーはあって無いようなもので、個人的には多額の資金が投入された映像を楽しむ作品だと思っている。

ジャケ写のイメージとは異なり海だけでなく、砂漠や空でのアクションシーンもあるため1パターンだけにならずに楽しめる。

海底にあるアトランティス王国での海の映像は、とても色鮮やかで見惚れするくらい美しい。水中で靡く髪や、泳ぎながらの戦闘など、どのシーンを切り取っても絵になる。綺麗で滑らかな映像はずっと観ていられるほど心地良い。

劇中のほとんどがCG映像だが、現実離れした世界観は現実のものとは違う雰囲気の良さがある。実際に行けるなら行ってみたいと思えるほど憧れる世界観。

海では義理の弟であり国王として君臨するオーム、陸では父殺しの逆恨みでアクアマンに恨みを持つブラックマンタがヴィランとしてアクアマンの前に立ちはだかる。

オーム戦は迫力があって見応えがあるのだが、ブラックマンタ戦はあっさり散っていくため、結果として序長に過ぎなくなってしまうのが残念な所。これが2作目に繋がっているのが救いかもしれない。

浅橋でのラストがとても感動的だった。


メラ役のアンバー・ハードの言わずもがな美しさは勿論、アトランナ役のニコール・キッドマンも煌びやかで輝いていた。

何よりも圧倒的な存在感を放つゴリマッチョのジェイソン・モモアが最高に格好良い。こんな男前な体に憧れる。

映像はずっと観ていられるくらい綺麗で好きだが、個人的には面白さがそこまで感じられずハマらなかった。2回目の鑑賞だが、前回と感想が変わらないからあまり合っていないのだと思う。

気軽に楽しく観るには良いし、映像を楽しむだけでも価値のある作品だと思う。
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