ひろぽん

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのひろぽんのレビュー・感想・評価

2.8
『ゴーストバスターズ』4作目

真夏のニューヨーク。日差しが降り注ぐビーチで大勢の人々が海水浴を満喫するなか、海の向こう側から突如として巨大な氷柱が大量に現れ、ニューヨークの街は一瞬にして氷に覆われてしまう。ゴーストバスターズとしてニューヨークの人々をゴーストたちから守ってきたスペングラー家は、その元凶が全てを一瞬で凍らせる「デス・チル」のパワーを持つ史上最強のゴーストであることを突き止め、事態を解決するべく立ち向かっていく物語。

前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の続編。


舞台はオクラホマの田舎からゴーストバスターズの始まりの地であるニューヨークへ。

序盤から新旧ゴーストバスターズのメンバーが登場し、過去作のオマージュも至る所に散りばめられているため、ゴーストバスターズファンにとっては嬉しい演出となっている。

その反面、今作は新キャラも含め登場人物が多く、一人一人のキャラの掘り下げや活躍場面が少く、ごちゃごちゃしている印象が強い。

今回登場するメインのゴーストは真鍮の球体に封じ込められていた邪神ガラッカ。真夏のニューヨークを一瞬にして氷漬けにしてしまう恐ろしい力を持つゴースト。

予告ではド派手にかましていたが、絶望するほどの強さがなく呆気なく終わってしまうのが残念だった。

本作のキーマンとなる新キャラのファイヤーマスターもめちゃくちゃ個性的なキャラで好きだな。だけど、この世界に特殊な力を持つ人間を登場させていいものなのか考えてしまう。

自分には何も無いと思っていた青年が、実は祖先から受け継いだ特殊な力を持っており、人助けをするという展開は良かった。

フィービーは2年でさらに魅力的な女性になっていたり、公園でチェスをしてフィービーの友達になる新キャラのメロディも可愛らしくて癒された。

分裂を繰り返す小さなミニマシュマロンの可愛さはたまらん。

ゴーストバスターズの愛車であるお馴染みのECTO-1 や、絶妙なタイミングで流れるRAY PARKER JR.の『GHOSTBUSTERS』を聴くとテンションがブチ上がる。特にECTO-1 の車内からイドカーの様なものが飛び出してゴーストを撃退するシーンは最高に格好良い。

個人的には前作が良すぎて、今作はあまりハマらなかった。それでも、映像は凄く綺麗でワクワクする部分もあるから続編が出るのであれば続編に期待したい。
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