Pam

ロブスターのPamのレビュー・感想・評価

ロブスター(2015年製作の映画)
4.6

最初から最後まで奇想天外なシーンが繰り広げられる。
特に最初、、意味がわからない、そして、最後も、わざわざ工事現場の前の中流なホテルのレストランでの長回しに彼は戻ってきたのか?もしかしたら戻ってこなかったかも。

究極の婚活映画

婚活パーティーという言葉は甘い。生死をかけた婚活。と思わせるようなこの設定。最高です。ひとりものは45日以内にパートナーを見つけないと自分の希望した動物にされてしまうというこの設定だけでシュール。
自分がなりたいのはロブスターだの、この犬は2.3年前にここに来た自分の兄だよ。というところから、なんだ?最初からおかしいセリフがクラクラ。

共通点があるということ。
ペンギンとラクダは一緒に住めない
鼻血がでやすいということ
メガネなのか?コンタクトなのか?


コリン・ファレルの見事にたるんだラインがいい。とはいえ彼の妙な判断力の良さが映画のテンポを良くしている。

またオリビア・コールマンの今にも笑いそうなコミック演技もかなりいんですが、、この頃すごくお若い。『女王様』のイメージがすごすぎて、、とりあえず怪女よね。

レア・セドゥも最初でてきたときは金持ち女のお遊び演技と思ってたけど、だんだんこの子すごくいい作品に恵まれてるし、なんでもする。フランスを代表する女優になったわね。すばらしいわ!

レイチェル・ワイズもそいえば、、『女王様・・』でも片目のパッチつけてたと思うとやはりこのひと運命の監督なのね。

しかしコミックではあるが妙にシュールなところもいい。

見直すとこの話のナレーターは誰なのか?とても気になる。

謎が多い。この映画もしかしてすごいお気に入りになりそう。

おもしろいのはホテルの住民には恋愛や恋に落ちることを強要し、森の住人には、恋愛を禁止する。人を好きになるということはなにか?人と生きていくということの難しさ、人と生きていかないということの難しさ。

仲のいいカップルも見るといい
コールマンの殺されかけるシーンは考えさせられえる。

すべて気まずい静かなギャグ。。
Pam

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