このレビューはネタバレを含みます
基本的には主人公であるサウルのアップで全編進行していく、この演出で閉塞感とサウルの感情をダイレクトに感じることができる。他の映画にはない斬新なアイデアは素晴らしい。
息子か分からない遺体を息子だと信じ
「土に返したい。」その一心だけで命をかけ抵抗する。
それだけがサウルの希望となるほどに極限な状態。なんと悲しい物語なのか。
最後、埋葬できなかった自分のもとへ息子が帰ってきたかのように感じたサウルの表情。
自分も同様に救われたような気持ちになったのだが、それだけ没入感のある映画だったのだろう。