きぬきぬ

夫婦の危機のきぬきぬのレビュー・感想・評価

夫婦の危機(2006年製作の映画)
4.0
これ凄い!クライマックスがほんと凄かった(しかもモレッティ自身が演じてる)。さすが独特の個性的な演出とシニカルなユ-モアで政治や社会の風刺を織り込んで来たナンニ・モレッティ!
妻とは別居、低予算低級娯楽映画ばかり作っていた破産寸前の映画プロデューサーが起死回生に選んだ新人の女性の脚本は、当時の首相批判となる政治映画!しかもこの映画が製作されたときは、まだ実際ベルルスコ-ニは任期中だったと思う。
プロデューサーの妻との関係悪化と、困窮する映画製作が平行に描かれて行くけど、やや散漫な印象はプロデューサーの精神状態のせいか。
しかしいまだに熱い男だな、ナンニ・モレッティ!

ちなみにこのベルルスコ-ニは、いろいろ問題追求され、今は政治から退いてるはず。
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