原作で予習済み
これにて伊藤計劃三部作を全て鑑賞
死者をゾンビのようの蘇らせて(感情などは一切無い)労働力として働かせている世界で、屍者となった友人を生き返らせるために「ヴィクターの手記」を追い求めるお話
原作を読んだ時、終盤の難解さについていけず「映像で見たら理解できるか…?」と思ったが、全く理解できなかった。というより、原作から大きく改変されていたので原作とはほぼ別物のような映画だった。
まず、フライデーの関係性の変化。映画では主人公の親友となっていることで、主人公がヴィクターの手記を追い求める理由がわかりやすくなっている。
そして『ハーモニー』は百合映画だったが、『屍者の帝国』は関係性が変化したことにより…BL映画になっているのだ!!
……ごめんなさい
また、原作と比べると話全体も変わってきている。映画版はどっちかと言うと、アクション冒険物のような感じ。
アクションシーンが多めになっていたが、原作そのままだと地味な映画になっていたし良い改変。
途中からもうゾンビ物になるけど…後半をそのまま映像にしてもセリフだけになるからな……
最後のバトルシーンはFateHF三章のようだった()
また、伊藤計劃作品なのに後味が良く見たあとは爽快。『虐殺器官』や『ハーモニー』は物語の展開も後味も最悪だったこともあって、珍しく感じた。