『幸福なラザロ』のアリーチェ・ロルヴァケルが、過去のさまざまな映像をつなぎ合わせて作った短編。
「イスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ」の公式YouTubeチャンネルで鑑賞👇
https://youtu.be/itOFr-47dMs
本作は、『9×10 90』というオムニバス形式をとった映画の中の一作品。タイトル通り、映画作家9人(厳密には10人)が10分程度の短編を持ち寄ったもの。以下は「イタリア映画祭2015年」のホームページ(http://www.asahi.com/italia/2015/works.html#short)から抜粋した文章です。
“イタリア映画を国内外でプロモーションする組織イスティトゥート・ルーチェが昨年、創立90周年を迎えたのを記念して、気鋭の作家たちに短編の制作を委嘱した作品。監督たちは、ルーチェの膨大な映像アーカイブから約10分のフッテージを選び、それを基に短編を作り上げた。
※この作品は本来9本の短編を集めた1作品ですが、今映画祭では1本ずつ短編として上映します”
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カンツォーネ[canzone]:
イタリアの代表的なポピュラー・ミュージックのこと。本来のイタリア語の意味は“歌”というだけで特にジャンルを示すものではないが、一般的にはイタリアの太陽や国民性を思わせるような明るく、朗々と歌い上げられる曲を指す。(コトバンクより)
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アーカイブ・フッテージを使いつつ、1つのテーマを語るのって難易度が高いことなんだなと思った。あらかじめ使っていい映像が限定されている(それでも膨大な量っぽい)から尚更難しそう。そんな製作者側の苦労を感じ取るよりも、魅力的な映像と、「歌」について話す老若男女の言葉に目を向けてほしい。
テーマと作家性が違うとはいえゴダールってやっぱスゴイ